『境界殺人』 読了-20

横浜中華街に程近い場所に事務所を構える、土地家屋調査士の西脇ゆう子。病気で倒れた父の留守を守るため、三人のスタッフと共に事務所を支えるべく頑張っていた。そんなゆう子の元に、土地の分筆登記の依頼が舞い込む。ところが現地調査に行くと、あるべき筈の隣家との境界杭が無いことに気付いた。どうやら隣家とは、いわく付きのトラブルを抱えているらしい。杭の復元をするために隣家に立会いの依頼をしに行くも、札付きの娘婿が境界の位置に難癖をつけていたのだ。トラブルの根は深く、遂にゆう子の依頼者が隣家の娘婿を刺し殺してしまうという事件に発展する。だか、何かがおかしい? 違和感を覚えたゆう子が、事件の真相に迫っていく――。

少し前の作品ですが、土地家屋士さんが読むと、身につまされるかもしれません。
仕事柄、土地探しからお手伝いさせていただくことがあるので、環境は買えても、隣人は買えないということを、よく理解できます。

この作品は、ともすれば「なに遣ってる人ですか?」と言われる、土地家屋調査士と言う職業にスポットを当てながら、ミステリとして綺麗な展開を練りこんだ面白い作品でした。

ただ、土地家屋調査士の職業を明確にしようと、少し説明じみた箇所が多かったので、そこに興味を感じない人は、飛ばして読んでしまいそうな気もしました。私は面白かったのですが・・・。


天工舎一級建築事務所
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