『山荘の死』 読了-28

 
最近、翻訳ミステリばかり読んでいるので、気分転換に日本のミステリを読みました。
気分転換なら、「ミステリじゃない本を読めば良いのに・・・」と言う意見は置いといて。

読んだのは鮎川さんのクイズ本。
まず問題編が提示され、後ろの方に解答編が掲載されているクイズ形式の本。
子供の頃に、この類の本を沢山読んだので、とても懐かしい感じがします。
なにより有名な『達也が嗤う』が載っているので、クイズ好きで未読の方にはお薦めの一冊です。

もっとも、クイズといってもコテコテのミステリですから、とんちのクイズとは訳が違いますが。

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こういうクイズ形式のミステリを読むときに、問題編の中に散りばめられた情報を、「絶対に探し出してやろう、犯人を当ててやろう」と、目の色を変えて読む方がほとんどだと思いますが、私の場合は違います。私の場合は、出来る限り綺麗に騙されたいと思いながら読んでいます。

だから解答編を読んだときに、「おおー、そんな所にヒントがあったのか!」とか「これはミスリードだったのか」と、驚くことが出来れば、それで満足なのです。
 
「それじゃあクイズ本として楽しく無いじゃん」と言われる方も居るかもしれませんが、手品を見るときに、「トリックを見破ってやろう」と思ってみる人と、「純粋に驚きたい」と思って見る人の違いと言えば分かると思います。

綺麗サッパリ、見事に、あっと驚かされるのが大好きなのです。
ミステリ読みとして、緩いと言えば確かに緩いのですけどね(笑)



コメント(2)

みけねこ (2010年11月11日 12:49)

探偵長様、こんにちは。

私もまったく同じ気持ちでミステリを読んでます。
作中の探偵よりも先に謎を解いてやる!というどこかのマンガ(アニメ)の高校生探偵くんたちのような愉快なスタンスではなく、探偵に謎を解いてもらって、「わーそうだったのかー!やられたー!」と膝を打つときの快感が♪…マゾですかね(笑)

今年は海外ミステリ大豊作の年ともっぱらの評判で、私もそのうちの1冊を読んでみましたが、どうにもこうにも相性の合わない作家さんらしく、途中で投げました(苦笑)
世間の評判と自分の好みは別ですしね。
でも、誰もが大絶賛してる大作をどーしても好きになれないなんて私はミステリ読み失格だー★としょげておりましたら、国内ミステリ作家のT松先生がブログで、私が受け付けなかったことを端的に書いてくださってて、ようやく割り切れるようになりました。
本格ミステリの世界は奥深くて様々で、楽しいですね。

探偵長 (2010年11月12日 17:29)

みけねこさん、こんばんは。
お返事が遅くなり失礼しました。

ミステリ読みとして、本当はどちらが良いのでしょうかね?
騙されて喜んでいるタイプと、騙されまいと挑んでいくタイプ。
たぶんどちらも読書量が増えてくると、本人の意図しない展開になることも多いとは思いますが。
まっ、楽しめればそれで十分ですよね。

みけねこさんの読書量の多さには、舌を巻きますね。
でもそれだけ多くの作品に触れれば、好みではない作品に出会うことは仕方のない事かもしれません。
でもそれは、たんに相性の問題。
こればかりは、仕方のないことかもしれませんね…。

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